雑草取りからの解放! 家庭菜園にぴったりな、環境にも人にも土にも優しい“掘らない”栽培法
■新潟県長岡市に、不耕起栽培を普及する「日本ノーディグ協会」設立
一般社団法人日本ノーディグ協会は、<土を掘らずに、土の上に段ボールを敷き、その上に堆肥を載せて苗を植えるだけ>という革新的な栽培法「ノーディグ菜園(耕さない農法)」を日本に普及させることを目的に、協会を2025年5月9日に設立し、9月17日にホームページを公開いたしました。協会では、ノーディグ菜園の見本園を長岡市飯塚に造園し、見本園見学会など受け付けてまいります。
■世界的に注目されている“掘らない”栽培を具現化する、「ノーディグ菜園」とは?
土を掘り返さずに作物を栽培する農法は、不耕起栽培といわれ、世界的に注目されている農法です。不耕起栽培とは、農地を耕さずに、そのままの土壌で次の作物を栽培する農法です。土壌の自然な構造や生態系を保つことを目的とし、土壌生物の活動を促進し、有機物の蓄積を促します。ノーディグ菜園の主なメリットは、畑を掘り返さないことや、雑草取りから解放されることによる作業の省力化や、環境保全(土壌侵食抑制、炭素貯留、生物多様性の保全)など、環境に優しく、土にも優しく、菜園を作る人にも優しいことです。
50年以上にわたり、新潟県長岡市で、農業法人や農家の皆様向けに水稲用培土や園芸用培土の開発・販売を行なってきた小林代表理事は、英国で「ノーディグ菜園」普及の第一人者であるチャールズ・ダウディング氏の書籍との出会いを契機に、日本で「ノーディグ菜園」を普及させることを志し、一般社団法人を創設しました。
■ノーディグ菜園見本園を新潟県長岡市に造園、見本園見学会も計画
ノーディグ菜園は、子どもから高齢者まで誰でも無理なく取り組める、家庭菜園に最適な栽培法です。協会では、ノーディグ菜園の見本園を、長岡市飯塚に2025年5月に造園し、作物を育て始め、茄子やピーマンなどが連日次々収穫できています。
ノーディグ菜園は、土を掘り返すことなく、段ボールと堆肥、そして苗で簡単に作ることができ、雑草とりからもほぼ解放されるため、子どもや高齢者の方でも楽にノーディグ菜園を始めることができます。
■日本ノーディグ協会の今後の活動
2025年12月初旬には、チャールズ・ダウディング氏の翻訳園芸書『簡単、楽しい ノーディグ菜園教室~段ボールと堆肥で耕さない農業』も日本で出版を予定しています。また、勉強会や、見本園の見学会などを通して、「ノーディグ菜園」の普及を図ってまいります。

