ノーディグ農法の
メリット・特徴
ノーディグ農法の基本的な考え方は
「耕さない」
「有機物で覆う」

「ノーディグ(No Dig)農法」とは、畑を耕すことなく、堆肥などの有機物を地表に重ねることで土壌生態系を豊かに育む農法です。
「耕さない農法」と聞くと、福岡正信氏が提唱した「自然農」などを思い浮かべる方もいるかもしれません。
どちらも自然の力を活かす素敵な考え方ですが、土へのアプローチが少し異なります。
他の不耕起栽培(自然農など)が、肥料や外部からの有機物を持ち込まず、人為的なことを極力減らしていく「引き算」のアプローチを理想とするのに対し、ノーディグ農法は、栄養たっぷりの堆肥や刈草などを「積極的に畑に足していく」のが最大の特徴です。
まるで畑に栄養満点のふかふかな布団をかけてあげるように、豊かな土の層を人の手で作っていきます。
この「足し算」のアプローチにより、土の中の微生物や生き物の活動が活発になり、作物が育ちやすい環境をスピーディーに作り出すことができます。
そのため、特に家庭菜園や小さな畑において、
- 初心者でも成果を出しやすい
- 大変な力仕事が少なく、作業が楽
- 安定した収量が期待できる
というメリットがあり、世界中で実践者が増えています。
このような方に
おすすめです
- 地植えができる庭をお持ちの方
- 小規模で農業を始めたい方
- 市民農園の運営者の方
農園をご利用中の方
時間や体力、コストの心配はもう不要!
ノーディグ農法のメリット
【家庭菜園】
週末ガーデナーや、
体力に自信のない方
鍬で畑を耕す重労働は必要ありません。
堆肥マルチが雑草を抑えるので、面倒な草取り作業がぐっと減ります。
忙しい毎日の中でも、手軽に楽しく、そしておしゃれに家庭菜園を始められます。
【新規就農】
初期投資を抑え、
持続可能な農業を目指す方
耕うん機などの高価な機械への投資は不要です。
土の力を最大限に引き出すことで、農薬や化学肥料に頼らない「付加価値の高い野菜づくり」に挑戦できます。
一人で始めるスモールビジネスにも最適な、省力型の農法です。
【市民農園】
もっと有効活用したい方
(運営者様)
利用者の満足度向上に繋がります。
また、土壌劣化を防ぎ、農園全体の価値を維持・向上させるための新しい運営スタイルとして導入できます。
(利用者様)
少ない道具で身軽に通え、限られた区画を最大限に活用できます。
土がふかふかになり、水やりや雑草管理も楽になるので、週末だけでも質の高い野菜づくりが可能です。
ひと目でわかる!
「ノーディグ農法」と
「自然農」のスタイルの違い
「ノーディグ農法」と「自然農」は、どちらも土を耕さず、自然の力を大切にする農法ですが、目指す方向やアプローチにいくつかの違いがあります(実際には、実践する人によって考え方や手法は様々です)。
土への栄養
| ノーディグ農法 足し算の発想 栄養豊富な堆肥を「布団」のようにたっぷりかけて、積極的に豊かな土を作っていく。 | 自然農 引き算の発想 外部から肥料などを持ち込まず、その場の草や落ち葉を還し、自然の力に任せる。 |
雑草との関係
| ノーディグ農法 そもそも生えにくくする 堆肥で厚くフタをすることで、雑草が生えにくい環境を作り、手間を大幅に減らす。 | 自然農 雑草も仲間と考える 雑草も生態系の大切な一員と考え、無理に抜かず、共存することも多い。 |
土づくりのスピード
| ノーディグ農法 スピーディー 人の手で積極的に土壌を改良するため、比較的早く結果が出やすい。 | 自然農 ゆったり 自然のペースに合わせて土が豊かになるのを、時間をかけて待つ姿勢を大切にする。 |
いちばんの目的
| ノーディグ農法 楽して、たくさん収穫 効率や収量を重視した、実用的な家庭菜園や農業を目指す。 | 自然農 自然と調和した暮らし 収量よりも、自然に寄り添う過程や、その暮らし方(理念)そのものを大切にする。 |
ルールの柔軟性
| ノーディグ農法 柔軟性が高い 「耕さない」のが基本だが、目的のためならフォークなどの道具を補助的に使うこともある。 | 自然農 ストイックな場合も 「耕さない・肥料を使わない」などのルールを厳格に守り、それを実践すること自体を重視する。 |
ノーディグ農法は、自然の力を借りつつも、人の手で積極的に良い環境を作り、家庭菜園などで手軽に・効率よく野菜づくりを楽しみたい方に、特におすすめの方法です。
ノーディグ農法実践者のメッセージ
耕さない農業がもたらした変化と感動

Saya fam 森脇さや 様
(ノーディグ農法で野菜を育てる農家/岡山県)
環境にやさしい農業がしたくて、最初は自然農・自然農法に取り組んでいました。
ありのままの自然の力を活かす考え方には深く共感していましたが、自分の畑や環境では思うような成果が出ず、試行錯誤を続けていました。
そんな中で出会ったのが、チャールズ・ダウディングさんをはじめ、アメリカやヨーロッパで広がっているノーディグ農法です。
耕さずに土壌環境を維持し、土を育てるこの方法に切り替えた途端、野菜がとても健康でおいしく育ち、草刈りの手間も減って、感動したのを今でも覚えています。
これから始めたい方は、まずは小さなスペースから試してみるのがおすすめです。
きっと土の力を実感できると思います。
ノーディグ農法に
おすすめの堆肥
ノーディグ農法では、堆肥の質が作物の生育、土の健康、そして雑草の抑制まで、全ての成功を左右する最も重要な要素となります。
「スーパー緑の堆肥®1号」、有機対応の「緑の堆肥®」は、ノーディグ農法の堆肥として、安心して手軽にご利用いただけます。
当協会は、資材の販売業務を株式会社ホーネンアグリに委託しております。
個人・個人事業主の
お客様
以下の製品詳細ページより、株式会社ホーネンアグリが運営するオンラインショップ「エコアグリーン」にて直接お買い求めいただけます。
- スーパー緑の堆肥®1号
>製品詳細・ご購入はこちら - 緑の堆肥®(有機対応)
>製品詳細・ご購入はこちら - ウッドチップ40L
>製品詳細・ご購入はこちら
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お手数ではございますが、当協会のお問い合わせフォームよりご連絡ください。内容を確認後、担当者より折り返しご連絡いたします。
※「スーパー緑の堆肥®1号」「緑の堆肥®」は、株式会社ホーネンアグリの登録商標です。
